<うなぎの悩み相談室>知って!うなぎ事情・食べない選択で資源が整う
毎年夏にやってくる「土用の丑の日」。2024年は7月24日と8月5日が「土用の丑の日」です。
日本ではこの日に、うなぎを食べるのが古くからの伝統的な習慣になっていますが、うなぎ達は困っているようです!
では<うなぎの悩み相談室>をのぞいてみましょう。
みなさんにも、その理由を知っていただきたいです。
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相談者:うな川うなお氏「毎年、夏の土用の丑の日にドキドキしてます」
聞き役:うなどんくん「え?なんで!人気でるし〜みんなの夏バテ防止にも一躍かっているよ!」
相談者:うな川うなお氏「だって!うなぎは絶滅の危機に立たされているんです!」
聞き役:うなどんくん「ガーン!そーだったんだ」
相談者:うな川うなお氏「多くの人に美味しく食べてもらえるのは嬉しいことなんですけどね」
聞き役:うなどんくん「このまま食べ続けると将来的に食べられなくなるかもしれないんだね!」
【知ってほしい!うなぎ事情】
水産庁によりますと、天然のニホンウナギの生産量は1961年の3387トンをピークに、2023年は55トンと60分の1まで減少。また、養殖のウナギの生産量は1989年の3万9704トンをピークに、2023年は1万8294トンと半分以下に減少。それを受けて、環境省は2013年、ニホンウナギを「絶滅危惧IB類」に指定。2014年にはIUCN=国際自然保護連合が「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種」として、レッドリストに掲載しています。そのくらい絶滅の危機に立たされている資源がうなぎなんです!
【IUU漁業にも狙われている!うなぎの稚魚】
うなぎはブラックな漁業と言われる「違法、無報告、無規制」のIUU漁業に一番狙われていると言われている魚種なんです。高価格で取引されている、養殖用の「シラスウナギ(鰻の稚魚)」の大半はまだトレーサビリティが整っておらず密漁の危機にさらされています。わたし達は知らず知らずに、違法でとられたうなぎを口にしているかもしれないのです。
【代替品で持続可能にととのえる】
消費者であるわたし達が、うなぎを食べるのをがまんして、持続可能なラインまで増えるのを待つことで、資源をととのえることが可能なんです。そんななか、うなぎと日本の食文化を守るために、「ナマズの蒲焼」など資源にゆとりのある魚種や、また別のゆとりのある魚種に加え、植物など魚以外の材料でつくった、「すり身」でうなぎ風に見立てた代替品も最近では登場していますよ!
*「肴と酒と小難しい話」第一回・山内愛子さん(海洋科学博士)でも、うなぎ事情についてお話しを伺っています。ぜひあわせてご覧いただきたいです。
「肴と酒と小難しい話」第一回・山内愛子さん こちらから
【ウナギからのメッセージ・うなぎづくしの「とと占い」を開催中】
こちらの「うみとさかなとわたしたち」では、ただいま、開運情報とあわせて「うなぎ事情」も知っていただける、「ウナギづくしのとと占い」を8月8日まで開催しております。あなたの運がウナギ昇り♫運気上昇間違いない!ウナギからのメッセージを受け取ってください!
「とと占い」はこちらから(竜宮城をプッシュ)