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世界最大の水産見本市「Seafood Global Expo(SGE)」


 

世界最大の水産見本市「Seafood Global Expo(SGE)」が
4月23〜25日スペイン・バルセロナで開催されました。


 


<3日間で35000人集まる!水産業に期待が高まる大盛況なイベント>



世界では水産業が成長産業であり「環境持続性」「社会的責任」の追求が
その背筋に通っていることが垣間見れたイベント。 世界各国から35,000人が集まりました。


<山内愛子さん【IUU漁業について】パネルディスカッションに登壇>

こちらのサイト「うみとさかなとわたしたち」の母体であるIUUフォーラムジャパンのコーディネーターをつとめる、シーフードレガシー副社長の山内愛子さんは25日「IUU漁業について」のパネルディスカッションに登壇。


USとEUのIUUフォーラムのメンバーと、IUU漁業を特定し、阻止するための各国独自の輸入管理規制について、課題や教訓を交えてディスカッションが行われました。日本では3月にIUU漁業へ対する「水産流通適正化法」(2022年12月施行)の強化を水産庁に提出するなど、日本でのIUU漁業への対策を報告。


 

<パビリオン全体について>フランス、イギリス、アイルランド、ノルウェー、カナダ、中国、韓国など、各国が国を挙げて大々的なブースを構え、国策のように主要水産物のアピールに専念していました。

 

<ジャパンパビリオンについて>日本の水産物・水産加工品関連企業や調味料、加工食品メーカーなど18社が出展。日本ほたて貝輸出振興協会と日本養殖魚類輸出推進協会がブースを設置したほか、日系企業としては、極洋、辻野、ニッスイグループのノルディック・シーフード、福一漁業、マルハニチロなどが単独出展。
しかし、大規模な各国のブースに比べジャパンパビリオンは小規模で、会場の一番奥に設置されていました。そんな中、巨大なブースを構え、一際存在感を放っていたのが、単独出店のニッスグループのノルディックシーフード。また、株式会社ショクリューなど、サステナブルシーフードをアピールするブースも展開されていました。
今回のジャパンパビリオンは日本の機関であるジェトロの管轄。ですが、水産庁はこの件を関知していかなかったとのこと。今後の連携強化を期待したいところです。


 

<女性オンリードリンクタイム>今回、初めて「女性オンリーのドリンクタイム」を会場の中心の広場に設置。あちらこちらから女性参加者が集まり、初対面同士、楽しい自己紹介が繰り広げられていました。日本は特に水産業や海洋業に関わる女性の割合が低く、管理職レベルになると一層少なくなるのが現状。そんな中、各国からイキイキと活躍する、水産業、海洋関係の女性仲間達が繋がり、互いを刺激し合う時間がとれたようです。


 

水産業の衰えが問題視されている日本では、なかなか味わえない雰囲気の大盛況だったSGE。
日本からの出展による世界へのアピールは日本の漁業の改善・発展に重要。今後の日本政府からの水産業への支援も期待したいです。